A picture of the Narai Black bottle resting on a mossy forest floor.

醸造のその先へ

私たちには、日本酒文化を未来に継承したいという信念があります。 そのためには、これまでの常識をもう一度見つめ直すことや、新しい試みにも挑戦する。 醸造のその先へ、自由な発想でsakeを探究し、その魅力を伝えていきます。

suginomori brewery (当蔵) について

⻑野県に位置する日本最長の宿場町「奈良井宿」の歴史的な街並みの中で、1793年に創業し、2012年頃より休眠状態だった老舗酒蔵「杉の森酒造」を、2021年に製造面積を約1/3のサイズに最適化し、設備を一新する形で「suginomori brewery」として再生しました。

再生にあたって、近年では日本酒の国内需要低下に伴い、地域の暮らしに密接だった酒蔵が年々減少し、それに伴い耕作放棄地が増えている課題や、一般的な酒蔵では冬季のみ酒造りを行うため働き手の仕事が安定しないことがわかり、私たちの酒蔵ではこれらの課題を真摯に受け止めたいと考えました。

農家さんの言葉に耳を傾け、田んぼに足を運び、米作りの段階から一緒に携わっていく。

年中仕込みが可能な四季醸造方式を新たに導入することで安定した製造環境を実現する。 ・・・このような小さなことの積み重ねですが、これらの取り組みが未来に繋がると信じています。

またこれらに関連し、私たちが挑戦したことの1つが、「開かれた酒蔵」としての在り方です。弊蔵は、同敷地内の古民家や、旧酒蔵の一部を改修した宿泊施設(BYAKU Narai)のレストランに隣接しています。大きなガラスの仕切り1枚で仕切られており、普段はなかなか見ることの出来ない酒造りを間近で感じられることは、日本酒に興味を持って頂くきっかけになると信じています。

最後に、ブランド名の【narai】は、「私たちのsakeをきっかけに、奈良井宿という魅力的な宿場町を世界の人に知ってもらい、足を運んで頂きたい」という想いを込めて名付けました。奈良井に来られる際には、suginomori breweryに立ち寄って頂けたら嬉しいです。

A picture of the forest tree tops.